3.3. Email Experience Manager

3.3.1. Custom SMTP の設定

Sitecore の Email Experience Manager に関しては、月間のメール利用料を基にした契約をすることで、メールの配信ができるサービスとなります。デモで利用する場合は、 Custom SMTP を利用することで、デモを実施することができます。手順に関しては以下のページが参考になります。

ここでは、web.config の項目を確認してください。以下のように CustomeSMTP になっていれば、web.config の設定は問題ありません。

<add key="eds:define" value="CustomSMTP" />

Sitecore でメールを利用するためには、通常は Email Experience Manager のサービスを契約することで対応できますが、デモや検証にあたっては CustomSMTP を使う形となります。ここでは、CustomSMTP の場合のメールサービスの設定を紹介しています。

3.3.1.1. Sitecore.config の設定

App_Config のフォルダにある Sitecore.config の設定を変更します。今回は Outlook.com のメールアドレス、サーバーの設定で紹介をしていますが、実際に利用するサーバーが別にある場合は、そのサーバーの値に合わせて設定をしてください。

設定

MailServer

smtp.office365.com

MailServerUserName

メールアドレス

MailServerPassword

パスワード

MailServerPort

587

MailServerUseSsl

true

設定は以下の通りとなります。

<!--  MAIL SERVER
        SMTP server used for sending mails by the Sitecore server
        Is used by MainUtil.SendMail()
        Default value: ""
  -->
<setting name="MailServer" value="smtp.office365.com" />
<!--  MAIL SERVER USER
        If the SMTP server requires login, enter the user name in this setting
  -->
<setting name="MailServerUserName" value="メールアドレス" />
<!--  MAIL SERVER PASSWORD
        If the SMTP server requires login, enter the password in this setting
  -->
<setting name="MailServerPassword" value="パスワード" />
<!--  MAIL SERVER PORT
        If the SMTP server requires a custom port number, enter the value in this setting.
        The default value is: 25
  -->
<setting name="MailServerPort" value="587" />
<!--  MAIL SERVER SSL
        If the SMTP server requires SSL, set the value to true.
        The default value is: false
-->
<setting name="MailServerUseSsl" value="true" />

3.3.2. CustomSMTP の設定

App_ConfigSitecoreEmailExperience のフォルダにある Sitecore.EDS.Providers.CustomSMTP.config および Sitecore.EDS.Providers.CustomSMTP.Sync.config のファイルの編集をします。

3.3.2.1. Sitecore.EDS.Providers.CustomSMTP.config

まずは SMTP サーバーとの接続に関しての設定をします。項目としては以下のとおりです。

設定

server

smtp.office365.com

port

587

userName

メールアドレス |

password

パスワード

authenticationMethod

Login

startTls

true

proxySettings

exm/eds/proxySettings

サンプルのコードは以下のとおりです。

<smtpSettings type="Sitecore.EDS.Core.Net.Smtp.SmtpSettings, Sitecore.EDS.Core" singleInstance="true">
    <server>smtp.office365.com</server>
    <port>587</port>
    <userName>メールアドレス</userName>
    <password>パスワード</password>
    <authenticationMethod>Login</authenticationMethod>
    <startTls>true</startTls>
    <proxySettings ref="exm/eds/proxySettings" />
</smtpSettings>

3.3.2.2. Sitecore.EDS.Providers.CustomSMTP.Sync.config

続いて POP サーバーとの接続に関しての設定をします。項目としては以下のとおりです。

設定

server

outlook.office365.com

port

995

userName

メールアドレス |

password

パスワード

useSsl

true

startTls

true

proxySettings

exm/eds/proxySettings

サンプルのコードは以下のとおりです。

<pop3Settings>
    <pop3Setting type="Sitecore.EDS.Core.Net.Pop3.Pop3Settings, Sitecore.EDS.Core" singleInstance="true">
        <server>outlook.office365.com</server>
        <port>995</port>
        <userName>メールアドレス</userName>
        <password>パスワード</password>
        <useSsl>true</useSsl>
        <startTls>true</startTls>
        <proxySettings ref="exm/eds/proxySettings"/>
    </pop3Setting>
</pop3Settings>

これで設定が完了しました。念のため、iisreset を実行してアプリケーションを再起動してください。

3.3.3. 接続テスト

サーバーとの接続テストを実施するために、管理画面にアクセスをして、コンテンツエディターを開いてください。左側のコンテンツツリーに表示されている、 Sitecore - コンテンツ - 電子メールアドレス のアイテムを選択します。

アイテムの選択

アイテムを選択すると、メニューに 電子メール のタブが追加され、テスト接続 のアイコンが表示されます。これをクリックしてください。

テスト接続

テスト結果として、Eメールサーバーは利用可能です、と表示されることで、メールサーバーとの接続を確認することができました。

テスト結果

接続ができない場合は、いくつかの要因があります。

  • 多要素認証を組み合わせてメールを利用している

  • SMTP での接続を許可していない

  • メールツールでの接続を許可していない

メールサーバーのセキュリティによって、利用できない場合があります。サーバーの管理者に確認をして、設定をしてください。

テストが完了すれば、実際にメールを送ることが可能となります。