##################################### 環境の変更 ##################################### ここまでは標準で提供されている手順を紹介していきました。Docker の環境ファイルは .env ファイルに値が設定されているので、ここからは値を変更して環境をカスタマイズしていきます。 ****************************** ホスト名の変更 ****************************** コンテナに割り当てているホスト名に関しては、以下の値で設定をしています。 .. code-block:: CD_HOST=cd.lighthouse.localhost CM_HOST=cm.lighthouse.localhost ID_HOST=id.lighthouse.localhost TS_HOST=ts.lighthouse.localhost SH_HOST=sh.lighthouse.localhost これを今回は、lighthouse.localhost をドメイン名に変更します。 .. code-block:: CD_HOST=cd.cmsdemo.jp CM_HOST=cm.cmsdemo.jp ID_HOST=id.cmsdemo.jp TS_HOST=ts.cmsdemo.jp SH_HOST=sh.cmsdemo.jp この値に関しては、 C:\\windows\\system32\\drivers\\etc\\hosts のファイルも更新してください。 .. code-block:: 127.0.0.1 cd.cmsdemo.jp 127.0.0.1 sh.cmsdemo.jp 127.0.0.1 ts.cmsdemo.jp 127.0.0.1 cm.cmsdemo.jp 127.0.0.1 id.cmsdemo.jp これで動作環境としてドメイン名の変更が完了しました。 ****************************** 証明書の割り当て ****************************** Docker では証明書のファイルは pfx 型式ではなく pem 型式にする必要があります。 init.ps1 で自動的に生成する証明書に関しては、Configure TLS/HTTPS certificates の項目でスクリプトで生成していることがわかります。 今回は、Let's Encrypt で作成しているワイルドカードの証明書を利用します。自己証明書で問題ない場合は、init.ps1 のスクリプトを参照しながら、ドメイン名飲み変更して作成してください。 まず、以下のフォルダに pfx 型式のファイルをコピーします。 * C:\\projects\\Sitecore.Demo.Platform\\data\\traefik\\certs pfx 型式から pem 型式に変更するために、openssl をインストールします。 .. code-block:: choco install openssl .. image:: images/openssl.png :align: center :width: 400px :alt: openssl 環境変数に openssl のコマンドのパスが記載されるので、一度ログインし直してください。 C:\\projects\\certs のフォルダを作成して、そこにワイルドカードの証明書をコピーして、次の手順で処理をしていきます。 .. code-block:: PS C:\projects\certs> openssl pkcs12 -in cmsdemo20210302.pfx -clcerts -nokeys -out _wildcard.cmsdemo.jp.pem Enter Import Password: PS C:\projects\certs> openssl pkcs12 -in cmsdemo20210302.pfx -nocerts -nodes -out _wildcard.cmsdemo.jp-key.pem Enter Import Password: Import Password を聞いてくるときは、pfx 型式のファイルのパスワードを入力してください。 ****************************** 変更を反映させる ****************************** すでに実行している場合は、コンテナを停止させて、サンプルで提供されているスクリプトでデータを消去します。実際に実行している環境のデータは data フォルダに配置されているため、このデータを削除する形となります。 .. code-block:: docker-compose down .\CleanDockerData.ps1 続いて、事前に準備しておいた証明書のファイルを C:\\projects\\Sitecore.Demo.Platform\\data\\traefik\\certs にコピーします。 これで準備が完了しました、コンテナを改めて起動して、データの初期化を待ってください。 .. code-block:: docker-compose up -d docker-compose logs -f init