##################################### Sitecore Connect for Sitecore CMP ##################################### Sitecore Connect™ for Sitecore CMP 2.0.0 を利用することで、Content Hub で作成したコンテンツを、Sitecore のアイテムとして追加することができるようになります。 ここではモジュールのインストールと動作検証まで紹介をします。 ************************** 必要システム ************************** Sitecore Connect for Sitecore CMP 2.0.0 は以下のシステムで利用することができます。 * Sitecore Experience Platform 9.3 * Sitecore Experience Manager 9.3 * Sitecore Experience Platform 9.2 * Sitecore Experience Manager 9.2 * Sitecore Experience Platform 9.1 * Sitecore Experience Manager 9.1 .. note:: 本文書は Sitecore Experience Platform 9.3 の内容となっています。 ************************** モジュールのダウンロード ************************** 以下のページからモジュールのダウンロードをします。 * `Sitecore Connect for Sitecore CMP 2.0.0 `_ この解説では `Sitecore Connect CMP for Sitecore XP 9.2 and 9.3` をダウンロードしてインストールを進めます。 ************************** モジュールのインストール ************************** モジュールのインストールは、「コントロールパネル」－「パッケージをインストールする」を開いてください。 .. image:: images/chcmp01.png :align: center :width: 400px :alt: モジュールのインストール モジュールのインストールが完了すれば、あとは設定のみとなります。 ************************************* Microsoft Azure Service Bus の設定 ************************************* Sitecore Content Hub CMP と Sitecore の接続をする際に Microsoft Azure Service Bus の設定が必要となります。ここではサンプルを1つ作成します。 .. image:: images/chcmp02.png :align: center :width: 400px :alt: Service Bus の作成 設定する項目は以下の通りです =================== ========================== 設定項目 設定値 =================== ========================== 名前 名前を設定します 価格レベル Standard サブスクリプション お持ちのサブスクリプション リソースグループ 追加するリソースグループ 場所 利用するデータセンター =================== ========================== 今回は以下のように設定をしました。 .. image:: images/chcmp03.png :align: center :width: 400px :alt: 名前空間の作成 作成した Service Bus を開いて、左側のメニューからエンティティの中にあるトピックを選択します。 .. image:: images/chcmp04.png :align: center :alt: トピック 新しいトピックを作成します .. image:: images/chcmp05.png :align: center :width: 400px :alt: トピックの追加 今回は以下のように設定をします。 =============================== =============== 設定項目 設定値 =============================== =============== 名前 m_out トピックの最大サイズ 1GB メッセージの Time to Live 14日 重複データ検出を有効にする チェック無し パーティション分割を有効にする チェック無し =============================== =============== .. image:: images/chcmp06.png :align: center :width: 400px :alt: トピックの作成 作成をした m_out のトピックを開きます。ここで、サブスクリプションを作成します。 .. image:: images/chcmp07.png :align: center :width: 400px :alt: サブスクリプションの追加 ============================ =========== 設定項目 設定値 ============================ =========== 名前 sitecore メッセージの Time to Live 14日 ロック期間 30秒 最大配信数 1 ============================ =========== .. image:: images/chcmp08.png :align: center :width: 400px :alt: サブスクリプションの作成 これで Service Bus の準備完了となります。 ************************ Content Hub CMP の設定 ************************ スーパーユーザーの作成 ======================= CMP から Azure Servie Bus にメッセージを送るための管理者を作成します。Content Hub の管理画面で、「管理」―「ユーザー」を開いて、「ユーザーの追加」をクリックします。 .. image:: images/chcmp09.png :align: center :width: 400px :alt: ユーザーの追加 ユーザーグループのタブを選択し、「グループメンバーシップ」に `Superusers` を追加してください。 .. image:: images/chcmp10.png :align: center :width: 400px :alt: Superusers の追加 保存をクリックすると、警告が出てきますが、今回は `Superusers` の追加で問題ないので、そのまま続けます。 アカウントのパスワードを設定するために、作成したユーザーのプロファイルの編集を開きます。開いた後、パスワードリセットをするためのメールアドレスを入れてください。 .. image:: images/chcmp11.png :align: center :width: 400px :alt: プロファイルの編集 メールアドレスを設定したあと、「パスワードのリセット」のボタンが有効になるため、これをクリックしてパスワードをリセットします。 .. image:: images/chcmp12.png :align: center :width: 400px :alt: パスワードのリセット パスワードリセットのメールが、指定したメールアドレスに届きます。メールは迷惑メールに入る可能性もあるため、迷惑メールフォルダも確認をしてください。 .. image:: images/chcmp13.png :align: center :width: 400px :alt: パスワードリセットのメール パスワードをいれて、新しいパスワードを設定して下さい。 .. image:: images/chcmp14.png :align: center :width: 400px :alt: パスワードリセットの完了 新しいアカウントでログインが可能か確認をしてください。 .. image:: images/chcmp15.png :align: center :width: 400px :alt: パスワードリセットの完了 ユーザー名と設定したパスワードでログインが出来た段階で、管理者アカウントの完成となります。 アクションの作成 ================= Content Hub のアクションを作成します。「管理」－「アクション」を開き、「新規アクション」をクリックします。作成をする際には、形式を Azure Service Bus に変更することで、接続文字列などを入力できるようになります。 ============== =================== 設定項目 設定値 ============== =================== 名前 sitecore ラベル 形式 Azure Service Bus 接続文字列 （後述） 送信タイプ トピック 送信先 m_out ============== =================== 接続文字列は Microsoft Azure から以下のように取得します。 1. 先ほど作成をした Service Bus の設定を開きます 2. 共有アクセスポリシーを選択します 3. 表示される `RootManageSharedAccessKey` をクリックします 4. プライマリ接続文字列 をコピーしてください 例 .. code-block:: Endpoint=sb://名前.servicebus.windows.net/;SharedAccessKeyName=RootManageSharedAccessKey;SharedAccessKey=キー .. image:: images/chcmp16.png :align: center :width: 400px :alt: プライマリ接続文字列 作成するアクションは以下のようになり、テスト接続に成功するか確認をしてください。 .. image:: images/chcmp17.png :align: center :width: 400px :alt: アクションの完成 トリガーの作成 ================ 続いて Content Hub のコンテンツのステートが変更されたタイミングで、作成をしたアクションが動くようにトリガーを設定します。「管理」－「トリガー」を開いて、「新規トリガー」を作成します。 基本の項目は以下のように今回は設定をします。 ============== =================== 設定項目 設定値 ============== =================== 名前 SitecoreCMP 目的 エンティティの変更 実行タイプ バックグラウンドで ============== =================== .. image:: images/chcmp18.png :align: center :width: 400px :alt: 基本設定 続いて条件を開き「定義の追加」をクリックします。定義の追加では M.Content をまずは選択します。 .. image:: images/chcmp19.png :align: center :width: 400px :alt: M.Content の選択 続いて、条件を以下の画像のように設定をしてください。 .. image:: images/chcmp20.png :align: center :width: 400px :alt: 条件の選択 最後にアクションタブを選択し、「アクションの追加」をクリックします。ここで、先ほど作成をしたアクションを指定します。ここでは Sitecoreを作成したので、一番下の項目を選択します。 .. image:: images/chcmp21.png :align: center :width: 400px :alt: Sitecore の選択 選択をしたあと、保存をすると、トリガーに合わせてアクションが動くようになります。 ************************ Sitecore の設定 ************************ Content Hub から Service Bus につながりましたので、次は Service Bus と Content Hub に関する設定を Sitecore 側に追加していきましょう。 Service Bus に関する設定 ========================= Sitecore の設定としては、 /sitecore/system/Modules/CMP/Config にあるアイテムに設定を入れる必要があります。 ============================ =========================== 設定項目 設定値 ============================ =========================== Client Id LogicApp Client Secret （後述） ユーザー名 作成した管理者名 Password 作成した管理者のパスワード Content Hub URI Content Hub のサーバー URL Connection String Service Bus の Endpont Incoming topic name m_out Incoming subscription name sitecore Outgoing topic name m_in Default Language en ============================ =========================== Client Secret に関しては、Content Hub の管理画面から取得することができます。「管理」－「OAuth クライアント」をクリックして、今回利用する `LogicApp` の鉛筆マークをクリック、クライアントシークレットを取得してください。 .. image:: images/chcmp23.png :align: center :width: 400px :alt: クライアントシークレット 設定した内容は以下のようになります（設定項目は環境に合わせて入力してください）。 .. image:: images/chcmp22.png :align: center :width: 400px :alt: Sitecore の設定 連携アイテムの作成 ======================= 今回は Content Hub でブログの記事が投稿された場合に、Sitecore にブログのアイテムが作成される、という設定を追加します。まず、データのテンプレートを作成します。 1. テンプレートとして Blog テンプレートを作成、Title ( Single-line Text ）と Body ( Multi-line Text ）を作成します。 .. image:: images/chcmp24.png :align: center :width: 400px :alt: テンプレートの作成 2. 作成したテンプレートの「コンテンツタブ」を開いて、テンプレートのデータとして、Templates/CMP/Content Hub Entity のテンプレートを追加します。 .. image:: images/chcmp25.png :align: center :width: 400px :alt: テンプレートデータの追加 3. 続いてバケットを作成します。 `/sitecore/content/CMP` アイテムを右クリックして、バケットをつ追加します。 .. image:: images/chcmp26.png :align: center :width: 400px :alt: バケットの追加 4. 名前を今回は Blogs と指定します .. image:: images/chcmp27.png :align: center :width: 400px :alt: ブログの作成 5. `/sitecore/system/Modules/CMP/Config` のアイテムを右クリックして、 `Entity Mapping` のアイテムを作成します。 .. image:: images/chcmp28.png :align: center :width: 400px :alt: エンティティマッピングの追加 6. Blog を作成 7. 作成した Blog アイテムを右クリックして、 `field Mapping` を作成します。今回は、`Body` と `Title` の２つを作成します。完成下ツリーは以下の通り。 .. image:: images/chcmp29.png :align: center :alt: ツリー構造 8. Blog アイテムには、以下の項目を設定します。 ================ ============================= 設定項目 設定値 ================ ============================= Content Type Id M.ContentType.Blog バケット 事前に作成をしたバケット テンプレート 事前に作成をしたテンプレート ================ ============================= .. image:: images/chcmp30.png :align: center :width: 400px :alt: データの設定 9. Body と Title に関しては、Content Hub のフィールド名と作成をしたテンプレートのフィールド名のマッピングを設定します。今回は以下のように設定をします。 .. image:: images/chcmp31.png :align: center :width: 400px :alt: Body の設定 .. image:: images/chcmp32.png :align: center :width: 400px :alt: Title の設定 これで設定は一通り完了しました。なお、設定を反映させるためには Sitecore を一度再起動する必要があります。 ************************ 連携の確認 ************************ 実際に正しく動作しているか、確認をします。まず、作成した段階では何も Blogs のアイテムに含まれていないのを確認します。 .. image:: images/chcmp33.png :align: center :width: 400px :alt: 空のブログバケット Content Hub にアクセスをして、右上にある「＋コンテンツ」のボタンをクリックします。 .. image:: images/chcmp34.png :align: center :width: 400px :alt: コンテンツの追加 今回はブログの設定をしているだけなので、コンテンツのタイプとして「ブログ」を選択します（ダイアログ一番下の項目）。 .. image:: images/chcmp35.png :align: center :width: 400px :alt: コンテンツの追加 右上にある「編集」ボタンをクリックします。 .. image:: images/chcmp36.png :align: center :width: 400px :alt: コンテンツの追加 タイトル、記事の入力エリアが有効になります。今回はテストのため簡単な記事を入れておきます。 .. image:: images/chcmp37.png :align: center :width: 400px :alt: コンテンツを入力 保存をして、ワークフローに関して「公開」まで進めていきます。しばらくすると、Sitecore にブログのアイテムが作成される、という設定を追加します。まず、データのテンプレートを作成します。 .. image:: images/chcmp38.png :align: center :width: 400px :alt: アイテムの完成 バケットの中にあるアイテムを参照するために、コンテンツエディターの「表示」エリアから「バケット」をチェックしますｓ。 .. image:: images/chcmp39.png :align: center :width: 400px :alt: バケットの確認 表示ができるモードに切り替わると、ツリービュー形式でアイテムを確認することができるようになります。 .. image:: images/chcmp40.png :align: center :width: 400px :alt: アイテムが表示さえる 表示されたアイテムを選択すると、Content Hub で入力された情報が反映されていることを確認できます。 .. image:: images/chcmp41.png :align: center :width: 400px :alt: アイテムの確認 このように、Content Hub で作成した情報を Sitecore で利用することができるようになります。