####################################################### Sitecore Connect for SFMC - Behavioral Data Exchange ####################################################### この文書では、 Sitecore Connect for Salesforce Marketing Cloud 4.0 のモジュールのうち、Behavioral Data Exchange に関するセットアップの手順を紹介しています。 .. note:: Sitecore Connect for Salesforce Marketing Cloud 4.0 は Sitecore Experience Platform 9.3 向けのモジュールとなります。Sitecore 9.0, 9.0.1, 9.1, 9.2 を利用されている方は、別のバージョンのモジュールをご利用ください。 ************************** 必要システム ************************** Behavioral Data Exchange は、以下の環境で利用することが可能です。 * Sitecore Experience Platform 9.3.0 * `Data Exchange Framework 4.0.0 `_ * Salesforce Marketing Cloud の管理者権限 すでに上記の環境が整っていることを前提として、インストール、設定に関して紹介をしていきます。 ************************** モジュールのインストール ************************** 以下の手順でインストールを進めていきます。 1. モジュールを Sitecore Connect for Salesforce Marketing Cloud 4.0 にある Behavioral Data Exchange の Installation Package をクリックしてダウンロードをします。 2. インストールをする Sitecore の環境に管理者権限でログインをします 3. 「コントロールパネル」－「管理」パネル－「パッケージをインストールする」を開きます 4. ダウンロードしたモジュールのインストールをします .. image:: images/sfmcbde01.png :align: center :width: 400px :alt: パッケージをインストールする 5．インストールの手順を確認します。 .. image:: images/sfmcbde02.png :align: center :width: 400px :alt: インストールの注意点 6. ファイルの上書きの警告が出た場合は、「はい」を選択してください。 7. インストールの手順で紹介されていた、「サイトコア クライアントを再起動します。」をチェックしてブラウザ側の設定をリセットします。 .. image:: images/sfmcbde03.png :align: center :width: 400px :alt: クライアントの再起動 8. コンテンツエディターを開いて、 `/sitecore/system/Data Exchange` のアイテムを右クリック、`SFMC テナント用接続` を選択できるようになっている段階で、モジュールのインストールは成功しています。 .. image:: images/sfmcbde04.png :align: center :width: 400px :alt: インストール完了の確認 ************************************* Salesforce Marketing Cloud との接続 ************************************* Salesforce Marketing Cloud にて以下の設定を進めていきます。 Salesforce Markering Cloud API 連携の設定 ============================================ 以下の手順で API 連携を作成します。 .. note:: API 連携に関しては、すでに :doc:`Sitecore Connect for SFMC - Content Exchange ` で作成している場合は共有することができます。この場合、アクセス権に関して既存の設定に追加してください。 1. 右上に表示されているアカウントにマウスカーソルを合わせて、表示されたメニューの「セットアップ」をクリックします。 .. image:: images/sfmcbde05.png :align: center :alt: セットアップ 2. 左側のメニューの「プラットフォームツール」－「アプリ」－「インストール済パッケージ」をクリックします。 .. image:: images/sfmcbde06.png :align: center :alt: インストール済パッケージ 3. 右上にある「新規」のボタンをクリックして、新しいパッケージを作成します。 4. 新しいパッケージの詳細のダイアログでアプリケーションの名前を設定してください。 .. image:: images/sfmcbde07.png :align: center :width: 400px :alt: インストール済パッケージ 5. コンポーネントの追加をクリックします .. image:: images/sfmcbde08.png :align: center :width: 400px :alt: コンポーネントの追加 6. API 連携を選択して「次へ」をクリックします。 .. image:: images/sfmcbde09.png :align: center :width: 400px :alt: API 連携を選択 7. サーバー間連携を選択して「次へ」をクリックします。 .. image:: images/sfmcbde10.png :align: center :width: 400px :alt: サーバー間連携 8. コンポーネントの追加の画面では、以下の権限を設定してください。 =========== ================ ================== カテゴリ　 タイプ　 権限 =========== ================ ================== Data Data Extensions Read and Write =========== ================ ================== .. image:: images/sfmcbde11.png :align: center :width: 400px :alt: データタイプ 9. 設定が終わったら保存して、API 連携の設定は完了です。 Sitecore Connection String の設定 ===================================== Sitecore の設定としては、Salesforce Marketing Cloud で作成をしたパッケージを利用して接続文字列を作る必要があります。接続文字列のサンプルは以下の通りです。 .. code-block:: xml パラメーターは作成したパッケージから、以下の項目をそのまま反映させてください。 ======================= =========================== ConnectionString の表記 パッケージの表記 ======================= =========================== Client Id クライアント ID Client Secret クライアントシークレット Authentication Base URI 認証ベース URI REST Base URI REST ベース URI SOAP Base URI SOAP ベース URI ======================= =========================== ConnectionString の変更が終わったタイミングで、Sitecore のインスタンスを再起動して反映させます。 ****************** テナントの設定 ****************** テナントの作成 =============== Sitecore の設定を追加していきます。 1. コンテンツエディターを開いて、 `/sitecore/system/Data Exchange` のアイテムを右クリック、`SFMC テナント用接続` を選択してください。 .. image:: images/sfmcbde04.png :align: center :width: 400px :alt: コネクタを選択 2. テナントの名前を決めます .. image:: images/sfmcbde12.png :align: center :width: 400px :alt: テナント名を設定 3. 自動的に必要とされるアイテムが作成されます。 .. image:: images/sfmcbde13.png :align: center :width: 400px :alt: テナントの作成 4. 作成したテナントアイテムを選択、「コンテンツ」タブを開いて `Enabled` をクイックしてください。 .. image:: images/sfmcbde14.png :align: center :width: 400px :alt: 設定を有効にする 5. アイテムを保存します エンドポイントの設定 ======================== 作成したテナントに必要な値を追加していきます。 1. 作成したテナントの `name>/Endpoints/Providers/SFMC/SFMC Endpoint` のアイテムを選択します 2. 接続文字列名の項目に `sfmc` を記入します（異なる接続文字列の場合は、設定している値にしてください）。 .. image:: images/sfmcbde15.png :align: center :width: 400px :alt: 接続文字列の設定 3. 「データ交換」のタブにあるボタン「トラブルシューティングツールを実行」をクリックしてください。 .. image:: images/sfmcbde16.png :align: center :width: 400px :alt: トラブルシューティングツールを実行 4. 「接続が正常に確立されました」と表示されれば、設定が正しい形となります。 .. image:: images/sfmcbde17.png :align: center :width: 400px :alt: トラブルシューティングツールを実行 xConnect のエンドポイントの設定 ================================ ここでは xConnect の接続に関して確認をします。 1. 作成したテナントの `/Endpoints/Providers/xConnect/xConnect Client Endpoint` のアイテムを選択します。 2. 以下の項目が設定されていることを確認します。 ========================================== ============================================================ フィールド名　 設定値 ========================================== ============================================================ コレクション モデル コレクションモデル/デフォルト/デフォルトコレクションモデル コレクション サービス接続文字列名 xconnect.collection コレクション サービス証明書の接続文字列名 xconnect.collection.certificate ========================================== ============================================================ .. image:: images/sfmcbde18.png :align: center :width: 400px :alt: コレクションサービス 3. 「データ交換」のタブにあるボタン「トラブルシューティングツールを実行」をクリックしてください。 .. image:: images/sfmcbde16.png :align: center :width: 400px :alt: トラブルシューティングツールを実行 4. 「接続が正常に確立されました」と表示されれば、設定が正しい形となります。 .. image:: images/sfmcbde17.png :align: center :width: 400px :alt: トラブルシューティングツールを実行 パイプラインバッチの実行 ================================ 作成したテナントの `Pipeline Batches` のアイテムの下に、Salesforce Marketing Cloud 連携させるためのバッチが準備されています。 .. image:: images/sfmcbde19.png :align: center :width: 400px :alt: パイプラインバッチ 各バッチのアイテムを選択すると、リボンに「データ交換」のリボンが表示されて、「パイプラインバッチを実行」を選択することができます。 .. image:: images/sfmcbde20.png :align: center :width: 400px :alt: パイプラインバッチを実行 ******************************************************** Sitecore のデータと Salesforce Data Extensions のリンク ******************************************************** 実際に利用するにあたって、Sitecore のデータと Salesforce Marketing Cloud と連携させる必要があります。ここではその手順を紹介します。 .. note:: パイプラインバッチの「設定 - SFMC アカウントインフラストラクチャー」、「xConnect コンタクトをプッシュ」、「マーケティングリストをプッシュ」を実行してください。 コンタクトデータのリンク作成 ============================= 1. Salesforce Marketing Cloud にログインをします。 2. Audience Build の項目にある Contact Builder を実行します .. image:: images/sfmcbde21.png :align: center :width: 400px :alt: コンタクトビルダーを選択 3. データデザイナーが起動します .. image:: images/sfmcbde22.png :align: center :width: 400px :alt: データデザイナー 4. 「属性グループの作成」をクリックします .. image:: images/sfmcbde23.png :align: center :alt: 属性グループの作成 5. 属性グループに名前を設定します。アイコンはわかりやすいものを選択してください。 .. image:: images/sfmcbde24.png :align: center :width: 400px :alt: 名前の設定 6. 作成した属性グループにおいて「データエクステンションのリンク」をクリックします。 .. image:: images/sfmcbde25.png :align: center :width: 400px :alt: 名前の設定 7. 新しいウィンドウで /Data Extensions/Sitecore を選択、xDB Contact をクリックします .. image:: images/sfmcbde26.png :align: center :width: 400px :alt: xDB Conact を選択 8. 顧客データの「Contact Key」とxDB Contact の「contactKey」をリンクさせます。右上にある設定は「One」を選択してください。 .. image:: images/sfmcbde27.png :align: center :width: 400px :alt: Contact Key の設定 9. 「保存」をしてコンタクトデータのリンク作成を完了させます コンタクトデータをメンバーシップデータに拡張する ================================================ 上記の手順から続けて、Sitecore の属性グループを編集していきます。 1. 作成した属性グループを開きます 2. xDB Contact の右上にある拡張ボタンをクリックします。 .. image:: images/sfmcbde28.png :align: center :width: 400px :alt: 拡張アイコンをクリック 3. データエクステンションのリンク、の画面で 「データエクステンション」－「Sitecore」－「Journeys」の下にある `Audience Membership` を選択します .. image:: images/sfmcbde29.png :align: center :width: 400px :alt: Audience Membership 4. xDB Contact の設定は「One」を選択したまま contactKey を選択、Audience Membership に関しては Many を選択した上で Contact Key を選択できるようになっている段階で、モジュールのインストールは成功しています。 .. image:: images/sfmcbde30.png :align: center :width: 400px :alt: Audience Membership の設定 5. 作成をした `Audience Membership` の拡張リンクをクリックして、右側のダイアログでは「Sitecore」ー「Journeys」の下にある `Audience Definition` を選択します。 .. image:: images/sfmcbde31.png :align: center :width: 400px :alt: 設定 6. Audiende Membership の項目は `Many` の `Segment Id` を、合わせて Audience Definition も `Many` の `Segument Id` を選択してください。 .. image:: images/sfmcbde32.png :align: center :width: 400px :alt: Segment Id をリンクする これで作成は完了です。 **************************** パイプラインバッチについて **************************** ここからはパイプラインバッチの設定について紹介していきます。なお、Sitecore 側の設定に関しては作成したテナントの `Providers/SFMC/Object Definitions/Data Folders` のアイテムに設定が入っているため、外部キーなどを変更する必要があれば、このアイテムを変更してください。 .. image:: images/sfmcbde33.png :align: center :width: 400px :alt: Sitecore のテナントの設定 xConnect コンタクトをプッシュ ============================= `/Data Extension/Sitecore` に設定されています。 .. image:: images/sfmcbde34.png :align: center :alt: データエクステンションの xDB Contact 標準では xDB のコンタクトと以下の項目が連携します。 * Personal info * Preferred email address * Preferred phone number * Preferred address * Engagement measures マーケティングリストをプッシュ ==================================== 以下の項目がプッシュで展開されます。 ====================== ================== =================================================================================== SFMC アプリケーション プッシュデータ SFMC におけるデータ拡張 ====================== ================== =================================================================================== Journey Builder List definitions Audience Definitions, in /Data Extensions/Sitecore/Journeys Journey Builder List memberships Audience Memberships, in /Data Extensions/Sitecore/Journeys Email Studio List definitions A separate data extension for each list, in /Data Extensions/Sitecore/Email Email Studio List memberships Contacts are stored in a flat format, in /Data Extensions/Sitecore/xDB Contacts ====================== ================== =================================================================================== xConnect コンタクトとマーケティングリスト =========================================== このパイプラインバッチは、 `xConnect コンタクトのプッシュ` と `マーケティングリストをプッシュ` を実行するバッチです。 ****************************************************************** Salesforce Marketing Cloud データエクステンション 連携に関して ****************************************************************** Sitecore が持っているデータと Salesforce Marketing Cloud の連携している項目に関しては、作成したテナントの `Providers/SFMC/Object Definitions` に定義が保存されています。どの項目が連携しているか、以下の項目を参照してください。 Email Studio テンプレート ============================== `Email Studio テンプレート` の項目に関しては、テナントの `Providers/SFMC/Object Definitions/Data Extension Templates/Email Studio Template` にアイテムがあります。 .. image:: images/sfmcbde35.png :align: center :alt: Email Studio テンプレート オーディエンス定義 ====================== `オーディエンス定義` の項目に関しては、テナントの `Providers/SFMC/Object Definitions/Data Extensions/Audience Definition` にアイテムがあります。 .. image:: images/sfmcbde36.png :align: center :alt: オーディエンス定義 オーディエンス メンバーシップ ================================ `オーディエンス メンバーシップ` の項目に関しては、テナントの `Providers/SFMC/Object Definitions/Data Extensions/Audience Definition` にアイテムがあります。 .. image:: images/sfmcbde37.png :align: center :alt: オーディエンス メンバーシップ xDB コンタクト =============== `xDB コンタクト` の項目に関しては、テナントの `Providers/SFMC/Object Definitions/Data Extensions/Audience Definition` にアイテムがあります。 .. image:: images/sfmcbde38.png :align: center :alt: xDB コンタクト 上記の項目に関しての拡張方法は、別途ガイダンスが提供されています。